IT業界の労働環境

IT業界の労働環境は、他の分野から見るとあまりいいものに見えないかもしれません。基本的には下請け体質であるのでそれ故に価格競争が始まり、より安く短期間で高品質のものを求められてしまいます。さらに、IT業界は業界自体がとても若く、中心となって働いているのは20代、30代です。世間での評価もまだ高くはなっていません。こうした理由からも、3K、または7Kと言われてしまうのです。

しかし、働き方としては特に技術職は納期というものが存在しており、それさえ守ることが出来れば働き方は問われないのです。俗にいう裁量労働制というものが取りやすい環境なのです。裁量労働制というのは、このくらいの仕事量ならばこの期間で終わらせる事ができるという見通しを立てて、それを元に会社は納期を決めて社員を働かせるというものです。その裁量によって給与が決まったりします。あくまで見通しですので、極端な話もっと早く終わらせてあまった時間は自分の時間として使う、ということでも構わないのです。

しかし、現在のIT業界は仕事がたくさんあり、裁量労働制を謳っている企業でもその裁量に余裕のある会社はあまりありません。ですので、裁量労働制を掲げているところには気をつけたほうがいいかもしれません。また、この労働環境で人材不足が叫ばれています。拘束時間が長く、それに見合った給料がないということで優秀な人材が集まらなくなっているのです。

実際にはIT業界の平均年収はサラリーマンの平均よりは70万円ほど高いので、あとはそれが見合っているか考えるだけだとは思います。日本のこれからを担う業界ですので、人材不足の問題を解消するためにも労働環境の整備は早急にするべきだと思います。

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